カモネギくん
カモネギくん
ガードネギさ〜ん!おじいちゃんが一人暮らしをしてるんだけど、詐欺の電話がよくかかってくるって言ってて心配カモ……。どんな対策をすればいいの?
ガードネギさん
ガードネギさん
ひとり暮らし高齢者を狙う犯罪は、詐欺だけじゃない。電話・訪問・空き巣……いくつもの手口が組み合わさっているんだ。でも、正しい知識と「仕組み」を作れば、ほぼ防げるぞ。

【この記事でわかること】

・なぜひとり暮らし高齢者が狙われやすいのか(3つの理由)
・特殊詐欺の最新手口5選と「一発で見破る」チェックポイント
・今日からできる自宅防犯の基本対策
・離れて暮らす家族との「見守り体制」の作り方
・おすすめ防犯グッズ(コスパ順)
・防犯チェックリスト25選(保存版)

警察庁の統計(2024年)によると、
特殊詐欺被害者の約7割が65歳以上の高齢者です。
そのうちひとり暮らしの方が特に被害に遭いやすく、
「家族に相談できなかった」「誰かに確認できなかった」ことが
被害拡大につながっています。

でも大丈夫。
「手口を知る」「習慣を変える」「仕組みを作る」——
この3つを実践すれば、被害のリスクは大幅に下がります。
この記事を読んだ後は、今日から一つずつ始めてみてください。

なぜひとり暮らし高齢者は
狙われやすいのか?3つの理由

「なぜ高齢者が狙われるのか?」を知ることが、
防犯の第一歩です。
犯人側の視点から見ると、理由は明確です。

① 在宅時間が長く、電話に出やすい

仕事をしていた頃と違い、
日中ずっと自宅にいることが多い高齢者は
知らない番号からの電話にも出てしまいがちです。
詐欺師はこれを計算して、昼間に電話をかけてきます。
「出てしまえば、あとは話術次第」——
これが詐欺師の基本戦略です。

② 判断を「一人でする」ことが多い

家族と同居していれば「ちょっと待って、家族に聞いてみる」が
できますが、ひとり暮らしではその壁がありません。
不安な状況でひとりで判断しなければならず、
焦らされると「とりあえずやってみよう」と
動いてしまうことがあります。

③ 信頼関係を利用されやすい

「息子です」「警察です」「市役所です」——
こうした言葉を疑うことなく受け入れてしまうのは、
決して「だまされやすい」からではなく、
長年の社会経験で培った「人を信頼する力」があるからです。
詐欺師はその温かさを逆手に取ります。

カモネギくん
カモネギくん
なんか……だまされる人が悪いんじゃないって、よくわかったカモ。でも具体的にどんな電話がくるの?
ガードネギさん
ガードネギさん
よし、実際の手口を5つ教えよう。「知っている」だけで、だまされる確率がぐっと下がる。覚えておいてくれ。

特殊詐欺の最新手口5選
|一発で見破るポイント

① オレオレ詐欺(息子・孫を名乗る)

「電話を変えたんだけど……お母さん?」
この一言から始まる詐欺は今も最多被害を誇ります。
声が似ていなくても「風邪をひいている」「喉が腫れた」と言い訳し、
「会社のお金を使ってしまった」「事故を起こした」と
お金を急かしてきます。

【見破るポイント】
・必ず本人の「元の番号」に折り返す
・「家族の合言葉」を決めておく
・お金の話が出た時点で100%詐欺と判断する

② 市役所・銀行を名乗る還付金詐欺

「医療費の払い戻しがあります。
今日中にATMで手続きしてください」
——しかしATMでお金が戻ることは絶対にありません。
ATMで操作させることで、逆にお金を振り込ませる手口です。

【見破るポイント】
・「ATMで手続き」と言われたら100%詐欺
・電話を切り、自分で公式番号を調べてかけ直す
・家族や知人に相談してから動く

③ キャッシュカードすり替え詐欺

「銀行の者ですが、カードが古くなっているので新しいものとお取り替えします」
自宅に来て、封筒にカードを入れさせ、暗証番号を聞き出し、
そのまま持ち去る手口です。2024年も多数の被害が報告されています。

【見破るポイント】
・銀行・警察がカードを「取りに来る」ことは絶対にない
・暗証番号はどんな相手にも絶対に言わない
・訪問者には玄関を開けずに対応する

④ 架空料金請求詐欺(SMS・メール)

「有料サービスの未払い料金があります。本日中にご連絡ください」
「Amazonを装った偽SMS」「宅配便の不在通知」——
いずれも、不安にさせて電話をかけさせるのが狙いです。

【見破るポイント】
・記載の番号には絶対かけない
・公式サイトを自分で検索して確認
・スマホに「迷惑SMS防止フィルター」を設定

⑤ アポ電強盗(電話→訪問→強盗)

詐欺の電話で「現金はありますか?」と確認し、
「現金がある」とわかった家に強盗が来るケースが2024〜2025年に急増しました。
詐欺と強盗が組み合わさった、最も危険な犯罪形態です。

【見破るポイント】
・家の状況・家族構成・貯金額は絶対に言わない
・違和感があればすぐ通話を切る
・電話番号を非公開にする(ナンバーディスプレイ必須)

自宅でできる防犯対策10選
|玄関・電話・日常習慣

詐欺の手口を知ったら、次は「防ぐ仕組み」を作ります。
難しいものは一つもありません。今日からできる対策です。

電話の対策(4選)

① 常に留守電モードにする
特殊詐欺の9割は「直接会話」から始まります。
留守電に切り替えるだけで被害が激減。
本当に必要な連絡は、留守電を残してくれます。
「知らない番号には出ない」を習慣化しましょう。

② 防犯機能付き電話機を使う
着信時に「この電話は迷惑電話対策のために録音します」と
自動で警告メッセージを流してくれる電話機があります。
これだけで詐欺師が電話を切ることがほとんどです。
総務省も高齢者への普及を推奨しています。

③ 電話機の横に「詐欺撃退メモ」を貼る
焦った状態では判断が難しくなります。
あらかじめ「お金の話=詐欺」「ATM=詐欺」
「カード交換=詐欺」と書いたメモを貼っておくだけで
冷静に対処できます。

④ 家族との「通話チェック」ルールを作る
お金の話が出たら必ず家族に電話する、という
ルールを先に決めておきます。
「急いでください」と言われても、
「家族に確認してから」と言える状態を作ることが大切です。

玄関・訪問者への対策(4選)

⑤ チェーンをかけたまま玄関に出る
ドアを全開にせず、必ずチェーン越しに対応します。
「後ろから押し込み」を防ぐ最も簡単な方法です。

⑥ インターホンで「誰か?」を先に確認する
訪問者は先にインターホン越しに確認し、
予想外の訪問者にはドアを開けない習慣を。
宅配業者も、荷物の受け取りはドア越しで十分です。

⑦ 「ちょっと待ってください」と言える勇気を持つ
急かしてくる相手ほど危険です。
「今すぐ決めなければ」「今日中に」は詐欺のサイン。
「少し考えます」と言って、家族に相談する時間を作りましょう。

⑧ 不審な訪問は「110番または#9110」へ
「なんか変だな」と思ったら、すぐに通報を。
「大げさかも」と思わなくていい。
警察は通報を歓迎しています。

日常生活の習慣(2選)

⑨ 現金・カードを自宅に大量に置かない
自宅に現金を大量に保管する習慣は変えましょう。
必要な分だけ手元に置き、
残りは銀行に預けるのが安全です。

⑩ 不審な出来事はノートに記録する
変な電話がかかってきた日時・内容を
メモしておくと、パターンが見えてきます。
警察や家族への相談時にも役立ちます。

家族と作る「見守り体制」4選
|離れていても守れる

ひとり暮らしでも、家族のサポートがあれば
被害リスクは大幅に下がります。
月に一度の電話でも大きな安心につながります。

① 週1回の「安否確認電話」を習慣にする

定期的な電話は「元気かな?」の確認だけでなく、
「変な電話来てない?」を聞く機会にもなります。
高齢の親が変な電話を受けても、
「家族に聞いてから」という意識が生まれます。

② スマホの「迷惑電話対策アプリ」を設定してあげる

帰省した時や次に会う機会に、
スマホに「詐欺電話ブロックアプリ」を入れてあげましょう。
「迷惑電話チェッカー」「Whoscall」などが代表的です。
無料で使えるものも多く、設定も簡単です。

③ 「緊急連絡先カード」を作って渡す

財布やテーブルに「何かあったらここに電話」という
カードを作って渡しておきます。
子どもの名前・番号・警察(#9110)・消費者ホットライン(188)を
大きな文字で書いておくと、いざという時に役立ちます。

④ 固定電話の番号を非公開にする手続きをする

電話番号を電話帳や名簿に載せないようにする「番号非通知」の設定は
NTTなどに申請すれば無料でできます。
リスト電話を使う詐欺師への対策として非常に有効です。

コスパ最強!
ひとり暮らし高齢者の防犯グッズ5選

ノア
ノア
親へのプレゼントにもなる防犯グッズを選ぶ時は、「使いやすさ」が最優先!複雑な操作が必要なものはかえって使ってもらえません。シンプルで効果の高いものを選びましょう。
トワ
トワ
設置も簡単で、維持費がかからないものが理想です。コスパ順で「防犯機能付き電話機→ドアチェーン→センサーライト→ドアスコープカバー→防犯カメラ」の順で揃えていくのがおすすめです。

① 防犯機能付き電話機(5,000〜15,000円)

詐欺師への抑止力として最も効果が高いグッズ。
録音警告メッセージ・迷惑番号の自動拒否・
着信履歴のチェックができる機種がおすすめ。
シャープやパナソニックから多数発売されています。

② ドアチェーン・補助錠(500〜2,000円)

訪問者への対応はチェーン越しが基本。
今ついていない場合は賃貸でも設置できる
後付けタイプを選びましょう。
取り付けは工具不要で数分で完了します。

③ センサーライト(1,500〜3,000円)

玄関・廊下に設置し、夜間の訪問者に対応。
電池式で工事不要、暗い場所でも自動点灯。
不審者への抑止にもなります。

④ ドアスコープカバー(300〜800円)

玄関ドアの小さな穴(スコープ)から
外から室内が見えてしまうことがあります。
カバーをつけるだけで解決。100均でも入手可能です。

⑤ ドアホン(録画機能付き)(5,000〜20,000円)

「誰が来たか」の記録が残るドアホンは、
訪問詐欺への抑止力として非常に有効。
スマホと連携できる機種なら、
離れた家族が玄関の映像を確認できます。

万が一の時はここへ!
相談窓口まとめ

「だまされたかも」「変な電話が来た」という時、
一人で抱え込まないことが最重要です。

詐欺被害の相談・通報

#9110(警察相談専用電話)
「事件かどうかわからない」という時に使える窓口。
110番より気軽にかけられ、
詐欺の相談にも対応しています。

消費者ホットライン:188(いやや!)
詐欺・悪質商法の被害相談はこちら。
全国共通の短縮番号で、地域の消費生活センターにつながります。

緊急時

110番(警察)
強盗・脅迫など危険が迫っている場合は迷わず110番を。
「入金してしまった」場合も早急に通報することで
被害回復につながることがあります。

まとめ|ひとり暮らし高齢者の
防犯チェックリスト25選

カモネギくん
カモネギくん
おじいちゃんに伝えること、いっぱいあってどこから話せばいいか……カモ。まとめてくれると助かるカモ!
ガードネギさん
ガードネギさん
チェックリストにまとめたぞ。このまま印刷して渡すか、一緒に確認するといい。「全部できなくていい」——まず一つからだ。

【ひとり暮らし高齢者の防犯チェックリスト25選】

▼ 電話の対策
✅ 電話は「留守電モード」にしている
✅ 知らない番号には出ない習慣がある
✅ 防犯機能付き電話機を使っている
✅ 電話機の横に「詐欺撃退メモ」を貼っている
✅ お金の話が出たら「家族に確認する」と言える
✅ 「ATMで手続き」は詐欺だと知っている
✅ 「カードを取りに来る銀行員」は詐欺だと知っている
✅ 暗証番号は誰にも言わない

▼ 玄関・訪問者の対策
✅ 玄関はチェーンをかけたまま出る
✅ インターホンで事前に相手を確認している
✅ 知らない業者はドアを開けずに断れる
✅ 急かされても「家族に相談してから」と言える
✅ 不審な訪問者には#9110に電話できる
✅ ドアスコープカバーをつけている

▼ 生活習慣の対策
✅ 自宅に現金を大量に置かない
✅ 貯金額・家族構成を電話で話さない
✅ 変な電話はノートに記録している
✅ 郵便物(名前入り)をすぐ処理している
✅ センサーライトを設置している

▼ 家族との連携
✅ 週1回の安否確認電話をしている
✅ スマホに詐欺電話ブロックアプリが入っている
✅ 緊急連絡先カードが財布に入っている
✅ 電話番号が非公開(ナンバー非通知)になっている
✅ 消費者ホットライン「188」を知っている
✅ 「何かあれば家族に相談する」というルールがある

ひとり暮らしでも、「知識」と「仕組み」があれば
ほとんどの犯罪から身を守ることができます。

このチェックリストを印刷して
親や祖父母と一緒に確認する——
それだけで、あなたの大切な人を守る大きな一歩になります。

ABOUT ME
防犯アドバイザーかっちゃん
警察実務 25年。生活安全・防犯対策を担当し、ストーカー相談・特殊詐欺対策・空き巣防犯など幅広い現場経験を持つ。自治会・PTA・学校での防犯講習実績多数。「難しい防犯をやさしく」をモットーに、一人暮らし女性・子ども・高齢者が今日からできる防犯対策を発信しています。▶ 詳しいプロフィールはこちら → https://www.anzen-kurashi.site/about/