カモネギくん
カモネギくん
ガードネギさ〜ん!カモの部屋は7階だから、ベランダの窓は開けっぱなしでも平気カモ?だって、誰も登ってこられないカモ〜。
ガードネギさん
ガードネギさん
それが、いちばん危ない思い込みなんだ、カモネギ。泥棒は「下から登る」とは限らない。むしろ上から降りてくることのほうが多いんだぞ。

「うちは高層階だから、空き巣は来ない」

マンションにお住まいの方から、
本当によく聞く言葉です。

が、現場を25年見てきた立場から言うと。
この思い込みこそが、
いちばん狙われやすい状態なんです..

警察庁の統計では、
住宅を対象にした侵入窃盗は
年間およそ1万7,000件。
1日あたり、およそ50件も起きています。

そして侵入の手口で最も多いのは、
なんと「無施錠」
全体のおよそ半分を占めるんです。

鍵を壊されたわけでも、
窓を割られたわけでもない。
ただ、開いていた。それだけ。

【この記事でわかること】

・なぜ高層階のほうが「油断」で狙われやすいのか
・泥棒がベランダに入る4つのルート
・夏に窓を開けたまま眠りたい人のための対策
・今日からできる、お金のかからない3つの習慣

なぜ「高層階なら安全」が
通用しないのか

結論から言います。
高層階が危ないのではありません。
高層階に住む人の「油断」が危ないんです。

1階や2階にお住まいの方は、
たいてい窓を閉めて出かけます。
補助錠をつけている方も多い。

ところが5階、7階、10階となると。

「まさか、ここまでは来ないでしょう」
そう思って、
ベランダの窓だけ開けたまま外出する。
夜、網戸のままで眠る。

じつは泥棒も、そこを知っているんです。

侵入する側から見れば、
鍵がかかった1階より、
開いている7階のほうが、はるかにラク。

高さは、鍵の代わりにはなりません。

泥棒がベランダに入る
4つのルート

では、どうやって高いところまで来るのか。
現場でよく見た侵入ルートを、
4つに整理しました。

① 屋上から、ロープで降りる

最上階に近いお部屋で、いちばん多いのがこれ。

屋上への扉が施錠されていないマンションは、
思っているより多いんです。
そこから1〜2階分、降りるだけ。

「上から来る」という発想がないぶん、
最上階付近は無防備になりがちです。

② 隣のベランダから、乗り越える

マンションのベランダの仕切り板。
あれは、災害時に蹴破って避難するためのものです。

つまり——簡単に壊せる構造になっている。

隣の空き部屋や、
留守の部屋のベランダから移動されると、
何階であっても関係なくなります。

③ 非常階段・共用廊下から

建物の外側についた非常階段。
ここは人目につきにくく、
防犯カメラの死角になっていることもあります。

そこから各階のベランダへ、
手すりを伝って移動する。

④ 給湯器や配管をつたう

ベランダの外壁に、
給湯器や雨どい、配管がありませんか。

身軽な人間にとって、
あれは立派な「はしご」なんです。

【自分の部屋をチェックしてみて】

✅ 最上階、または最上階のひとつ下に住んでいる
✅ ベランダの外に配管・給湯器・雨どいがある
✅ 隣が空き部屋、または長期不在がち
✅ 非常階段がベランダの近くにある
※ ひとつでも当てはまったら、この記事の対策を読んでみてください

夏でも窓を開けて眠りたい人へ

とはいえ。

この暑さで「全部閉めてください」と言われても、
現実的じゃありませんよね。

そこで、
風は通すのに、人は入れない状態を作ります。

補助錠で「10センチだけ」開ける

いちばん手軽で、いちばん効くのがこれ。

窓のレールに挟むだけの小さな部品で、
100円ショップでも手に入ります。

開く幅を10センチほどに固定してしまえば、
風は入るのに、
人の体は通れません。

工事もいらないので、
賃貸のお部屋でも使えますよ。

選び方は窓からの侵入を防ぐ!補助錠・防犯フィルムで今日から始める窓の防犯対策にくわしくまとめています。

網戸にも鍵をつける

意外と忘れられがちなのが、網戸。

網戸には、外から簡単に開けられるものがあります。
網戸用のストッパーも、
数百円で買えますよ。

夏の窓まわり全般の対策は、
暑い夏でも安心して眠れる窓の防犯対策5選もあわせてどうぞ。

お金をかけずに、今日からできる3つの習慣

グッズを買う前に。
今日から変えられることが、3つあります。

①「ちょっとそこまで」でも、必ず閉める

ゴミ出し、コンビニ、洗濯物を干すあいだ。

この「数分」が、
いちばん狙われる時間帯なんです。

泥棒にとって、
5分あれば十分すぎます。

② ベランダに「足場」を置かない

物置、大きなプランター、脚立、エアコンの室外機カバー。

これらは、
隣から乗り越えるときの踏み台になります。

仕切り板のそばには、
なるべく物を置かないようにしてみてください。

③ 洗濯物で「ひとり暮らし」を教えない

ベランダは、外から見える情報の宝庫です。

女性ものの衣類だけが並んでいると、
「この部屋は女性のひとり暮らし」だと、
外から分かってしまいます。

部屋干しにする、
あるいはタオルを外側に干して目隠しにする。
それだけで、伝わる情報が変わります。

ひとり暮らし全般の対策はひとり暮らしの防犯、何から始める?今日できる7つの対策にまとめました。

ベランダの防犯に
役立つアイテム

ノア
ノア
わたしも7階に住んでるけど、補助錠をつけてから夜ぐっすり眠れるようになったよ。100均のでも、あるとないとじゃ安心感が全然ちがう!
トワ
トワ
ベランダ側は音のセンサーも効くよ。人が入ると光るタイプなら、電池式で工事もいらない。賃貸でも置くだけで使えるのがいいね。

ベランダまわりで効果が高いのは、この3つです。

・サッシの補助錠(100〜500円)
開く幅を固定して、風だけ通す。
まず最初に買うならこれです。

・網戸ストッパー(100〜300円)
網戸を外から開けられなくします。
補助錠とセットで使いたいアイテム。

・センサーライト(電池式・1,500〜3,000円)
人が近づくと光ります。
泥棒がいちばん嫌がるのは「明かり」と「音」。
工事不要で、ベランダに置くだけです。

まとめ|高さは、
鍵の代わりにはならない

カモネギくん
カモネギくん
7階だから安心って思ってたけど..上から降りてくるなんて考えたこともなかったカモ。今日から10センチだけ開けて寝るカモ!
ガードネギさん
ガードネギさん
それでいいんだ、カモネギ。侵入の半分は「無施錠」から。つまり閉めるだけで半分は防げるということなんだぞ。

今日お伝えしたかったのは、
「高層階が危ない」ということではありません。

高さを理由に、
鍵をかけない習慣ができてしまうこと。
そこだけが、危ないんです。

逆に言えば——
閉める習慣さえあれば、
高層階はやっぱり安全なんですよ。

【今日からできる対策まとめ】

✅ 「ちょっとそこまで」でも、ベランダの窓を閉める
✅ 補助錠で10センチだけ開けて固定する(100均でOK)
✅ 網戸にもストッパーをつける
✅ ベランダの仕切り板のそばに、足場になる物を置かない
✅ 洗濯物で「ひとり暮らし」を教えない
✅ 屋上の扉が施錠されているか、一度だけ確認してみる

防犯は、怖がることではなく、知ること。
今日の夜から、
あなたの眠りが少しでも安心なものになりますように。

ABOUT ME
防犯アドバイザーかっちゃん
警察実務 25年。生活安全・防犯対策を担当し、ストーカー相談・特殊詐欺対策・空き巣防犯など幅広い現場経験を持つ。自治会・PTA・学校での防犯講習実績多数。「難しい防犯をやさしく」をモットーに、一人暮らし女性・子ども・高齢者が今日からできる防犯対策を発信しています。▶ 詳しいプロフィールはこちら → https://www.anzen-kurashi.site/about/