カモネギくん
カモネギくん
ガードネギさ〜ん!最近、近所でちょっと怪しい感じの人が家の前をうろうろしてた気がして..。気にしすぎカモ?
ガードネギさん
ガードネギさん
カモネギ、その感覚は大切にしてほしいんだ。犯罪者はね、必ずといっていいほど「下見」をしてから犯行に及ぶんだぞ。今日は下見の実態と対策を一緒に見ていこう。

「空き巣ってある日突然、いきなり入ってくるものだよね?」

そう思っていませんか..
じつは、それが大きな誤解なんです。

犯罪のプロたちは、
犯行のずっと前から「準備」をしています。
その準備こそが、「下見」です。

「下見」を知ると、
狙われる家と狙われない家の違いが見えてきます。
そして、今日から自分の家を守るための行動が変わります。

【この記事でわかること】

・犯罪者が行う「下見」の具体的な5つの手口
・「下見されているかも」と気づく3つのサイン
・今日から使える「狙われにくい家」を作る7つの対策

「下見」とは?
犯罪者が犯行前に必ずやること

空き巣・強盗・ストーカーなどの侵入犯罪は、
多くの場合「衝動的」ではありません。

犯行前に対象の家や生活を観察し、
不在の時間帯、侵入しやすい場所、
逃げるルートなどを事前に確認する。

これが「下見」です。

警察庁が公表している侵入犯罪の検挙事例でも、
多くの犯人が「事前に複数回、対象を確認していた」と
供述しています。

つまり、ターゲットにされてから犯行まで
「時間差」があるということ。

が、この時間差こそが、私たちが対策できる「チャンス」なんです。

犯罪者が「狙う家」を選ぶ
5つの下見ポイント

では、犯罪者は下見で何を確認しているのでしょうか。
25年間の警察実務から見えてきた、5つのポイントをお伝えします。

① 不在の時間帯を把握する

「この家は何時ごろ空くか」
これが犯罪者にとって最重要情報です。

電気の点灯パターン、洗濯物の量と時間、
ゴミ出しの曜日、車の有無..

何日もかけて観察し、
「確実に誰もいない時間帯」を割り出します。

一人暮らしの方は特に注意が必要です。
毎日同じ時間に出かけていると、
パターンを把握されやすくなります。

② 侵入しやすい場所を探す

犯罪者が狙うのは、
「外から見えにくい場所の窓や扉」です。

補助錠のないガラス窓、
道路から死角になった勝手口、
2階のベランダ窓..

が、意外と多くのお宅に「盲点」があります。
自分では安全だと思っていても、
外から見ると侵入しやすい場所が見えていることも。

空き巣の侵入手口の約8割近くが「無締り(46.5%)」か「ガラス破り(30.5%)」です(警察庁統計より)。
鍵をかけるだけでなく、
外から見た「弱点」を意識してみてください。

③ 逃げやすいルートを確認する

犯罪者は「逃げ道」を必ず確認します。
隣家との距離、路地の数、
近くの駅やバス停の位置。

逃げやすい立地ほど、
「犯行のリスクが低い」と判断されます。

逆に言えば、
「ここで何かあれば目立つ」という立地は、
それだけで犯罪者から敬遠されます。

④ 防犯への意識を確認する

防犯カメラの有無、
センサーライトの設置、
近隣の人の往来の多さ。

これらが少ない家ほど、
「やりやすい」とターゲットにされます。

防犯意識が高そうに見える家は、
「下見の段階」ではじかれることが多いんです。

⑤ SNSや郵便受けから情報を集める

近年増えているのが、「デジタル下見」です。

「旅行に来ました!」「今日も残業漬けです」
という何気ない投稿から、
不在のタイミングを特定するケースがあります。

また、郵便受けにたまったチラシや郵便物も、
「この家は長期不在」というサインになります。

情報は意外なところから漏れています..
そのことを意識するだけで、対策がぐっと変わります。

「下見されているかも」と
気づく3つのサイン

下見に気づければ、その時点で対策が打てます。
以下のようなことがあったら、少し意識を向けてみてください。

ひとつ目は、

「身に覚えのないインターホンの履歴」

です。
空き巣犯は在宅確認のためにインターホンを押すことがあります。
応答がなければ「今いない」と確認できるためです。
カメラ付きインターホンなら記録が残るので、
定期的に確認する習慣をつけると安心ですよ。

ふたつ目は、

「同じ人物を複数回見かけた」

という感覚です。
同じ場所で、同じ人物を何度か見かけたら要注意です。
人は自分が見慣れた場所では「見ているつもりが見ていない」状態になりがち。
直感を大切にしてください。

みっつ目は、

「駐車場の見知らぬ車が長時間停まっている」

パターンです。
車の中からの観察も、下見によく使われる手口です。
不審に思ったら、ナンバープレートをメモしておくだけでも違います。
「気のせいかな」と思わずに、まず記録してみてください。

下見されにくい家にする
今日からできる対策7つ

「犯罪者に”この家は面倒だ”と思わせる」
これが防犯の基本です。

下見の段階ではじかれるために、
すぐ試せる7つの対策をご紹介します。

① 在宅を「演出」する

外出中でも、家の中に気配をつくりましょう。
タイマー式コンセントで電気を自動でオンオフしたり、
テレビや音楽を流したまま出かけるのも効果的です。

「空いているかどうかわからない家」は、
犯罪者にとってリスクが高い対象になります。

② 死角をなくす

玄関まわりの茂みや高い塀が死角をつくっていませんか。
庭木の手入れ、見通しの良い低い垣根への変更なども
下見そのものを難しくする有効な手段です。

③ 郵便受けをこまめに空にする

旅行などの長期外出の前には、
郵便局に「不在届」を出しておきましょう。
新聞の一時停止も忘れずに。

郵便受けがすっきりしているだけで、
「この家は管理されている」という印象になります。

④ SNSの投稿ルールを決める

旅行中の投稿は「帰宅後にまとめてアップする」
というルールを決めるだけで、
不在情報の漏洩を大幅に減らせます。

「誰が見るかわからない」という意識を
常に持っておくことが大切です。

⑤ センサーライトを設置する

玄関・裏口・窓まわりへのセンサーライト設置は、
下見活動そのものを妨害できます。

「この家は動くと光る」とわかれば、
近づきにくくなります。
2,000〜5,000円程度から設置できるので、
手軽に始めやすい対策のひとつです。

⑥ 防犯カメラ(またはダミーカメラ)を設置する

実際に録画できる防犯カメラが理想ですが、
「カメラがある」という視覚的な抑止効果だけでも
下見段階でのターゲット外しに有効です。

ダミーカメラでも一定の抑止力はありますが、
本物のカメラなら実際の記録も残せて一石二鳥です。

⑦ 近所の人と顔見知りになる

「この家は近所との関係が良さそう」と思わせると、
犯罪者は目撃リスクが高いと判断します。

朝の挨拶を続けること、
ゴミ出しを習慣にすること。
日常の小さなつながりが、最高の防犯になります。

コストゼロで今日からできる、
いちばん強力な対策かもしれません。

もし不審者に気づいたら
どうすればいい?

「これって下見かも..」と感じたとき、
どう行動すればよいのでしょうか。

まず、無理に確認・対峙しようとしないでください。
危険を伴う可能性があります。

正しい対応は3つです。

ひとつ目は記録を残すこと
特徴(服装・年齢・体型)やナンバープレートをメモしましょう。
カメラや防犯カメラの映像があれば保存しておきます。

ふたつ目は近所に共有すること
隣近所に「最近こんな人を見かけた」と話しておくと、
複数の目で見守れる体制になります。

みっつ目は警察・#9110に相談すること
「被害はまだないけど不審だ」という段階でも、
警察の相談窓口(♯9110)は利用できます。
受付時間は平日8:30〜17:15が目安です(都道府県により異なります)。
一人で抱え込まなくて大丈夫です。

まとめ

カモネギくん
カモネギくん
犯罪者ってそんなにしっかり下見してるんですね..!郵便物やSNSも気をつけなかったカモ。近所の人への挨拶、明日からちゃんとやってみます!
ガードネギさん
ガードネギさん
そう、それで十分なんだ。全部一気にやらなくていい。「挨拶1つ」「郵便受けをすぐ空にする」それだけでも家の印象は変わるんだぞ。

「防犯は難しそう」と感じていた方も、
犯罪者の下見の実態を知ることで、
対策が具体的にイメージできたのではないでしょうか。

大切なのは、「一度に全部やる」ことではありません。

「今日1つだけ試してみる」
その積み重ねが、狙われにくい家をつくっていきます。

【今日からできる下見対策まとめ】

✅ 郵便受けをこまめに空にする(不在漏れ防止)
✅ SNSの旅行投稿は「帰宅後」にまとめてアップ
✅ センサーライトを玄関・裏口に設置する
✅ インターホンのカメラ履歴を定期確認する
✅ 不審者に気づいたら#9110に相談する
✅ 近所の人に挨拶し顔見知りをつくる

ABOUT ME
防犯アドバイザーかっちゃん
警察実務 25年。生活安全・防犯対策を担当し、ストーカー相談・特殊詐欺対策・空き巣防犯など幅広い現場経験を持つ。自治会・PTA・学校での防犯講習実績多数。「難しい防犯をやさしく」をモットーに、一人暮らし女性・子ども・高齢者が今日からできる防犯対策を発信しています。▶ 詳しいプロフィールはこちら → https://www.anzen-kurashi.site/about/