いつも「くらしの防犯365」を読んでくださって、本当にありがとうございます。

もし今、あなたの身に危険が迫り、勇気を出して110番通報をしたとしたら——。 その直後、警察官が到着するまでの間に「何をするのが正解か」即答できますか?

実は、通報してから警察が現場に到着するまでの平均時間は約8分〜10分と言われています。 この「空白の10分間」こそが、犯人と遭遇したり、証拠が失われたりする最も危険な時間帯なのです。

今回は、警察官が現場急行するまでの間に、あなたがとるべき行動を「5つのステップ」で解説します。 いざという時、頭が真っ白になっても行動できるよう、この記事を心の隅に置いておいてください。


① 最優先は「安全な場所に移動する」こと

どんな被害やトラブルであっても、1秒でも早く「犯人(相手)からの物理的な距離」を確保してください。これが全ての基本です。

▼ 家の中で不審者の気配を感じたら

家の中だからといって安心はできません。以下のポイントを守って移動してください。

  • 行き止まりに逃げない
    トイレや浴室は鍵がかかりますが、逃げ場がなくなり「袋のネズミ」になる危険があります。窓がある部屋や、勝手口に近い部屋へ移動しましょう。

  • スマホを持って鍵のかかる部屋へ
    内鍵のかかる部屋(寝室など)に移動し、重い家具でバリケードを作ります。

  • 武器を持とうとしない
    慣れない武器を持つよりも、逃げることに全力を注いでください。

▼ 外でトラブルに遭ったら
  • 「人の目」がある場所へ走る
    コンビニ、ドラッグストア、ガソリンスタンド、交番など、24時間明かりがついている場所に駆け込みます。

  • 車や物陰に隠れない
    人気のない駐車場や公園のトイレなどは、逆に死角となり連れ込まれるリスクが高まります。

【重要】 恥ずかしがらずに「助けて!」と大声を出す、または防犯ブザーを鳴らし続けることが、犯人を退散させる最大の武器になります。


② 110番通報は「台本通り」に答えるだけ

「うまく説明しなきゃ」と焦る必要はありません。警察の指令員はプロです。聞かれたことに短く答えるだけで大丈夫です。

▼ 110番通報のシミュレーション

警察に電話がつながると、必ず最初にこう聞かれます。

警察:「事件ですか? 事故ですか?」
あなた:「事件です(泥棒です/ストーカーです)」

警察:「場所はどこですか?」
あなた:「○○町の自宅です/○○コンビニの近くです」

警察:「今どうなっていますか?」
あなた:「犯人がドアを叩いています/逃げました」

▼ 伝わればOK!無理に話さなくていいこと
  • 犯人の詳しい人相(あとでゆっくり思い出せます)
  • なぜ事件が起きたかの理由
  • あなたの名前(最後で大丈夫です)

まずは「何が起きて」「今どこにいるか」。この2点さえ伝われば、パトカーはすでに出動しています。


③ 警察が来るまでに「証拠を守る」

犯人が逃走し、身の安全が確保できた場合に限り、次のステップは「現場保存」です。 「何もしないこと」が、最大の捜査協力になります。

▼ 触らない(現場保存の鉄則)

以下のものは、犯人の指紋やDNA、足跡が残っている「動かぬ証拠」です。絶対に触れたり、拭いたりしないでください。

  • ドアノブ、窓ガラス
  • 散乱した床の物
  • 犯人が落としていった物
  • 自分のスマホや財布(犯人が触った可能性がある場合)
▼ スマホで撮影(安全な場合のみ)

余裕があれば、現場の状況をスマホの写真や動画で残しておきます。記憶は薄れますが、データは嘘をつきません。

  • 壊された箇所
  • 部屋の荒らされ方
  • 犯人の逃げた方向

④ 家族・近隣に連絡して“孤立しない”

恐怖でパニックになっている時こそ、**「一人にならない」**状況作りが精神的な支えになります。

▼ 連絡の優先順位
  1. 家族・パートナー(状況を共有し、帰宅を促す)
  2. 信頼できる近隣住民(助けを求める)
  3. 管理会社(マンションの場合)

誰かと通話がつながっているだけでも、犯人への牽制になりますし、万が一あなたが気を失ってしまった時の命綱になります。 「怖いから来て!」と助けを求めるのは、決して弱さではありません。立派な防犯行動です。


⑤ 絶対にやってはいけない「NG行動」4選

正義感やパニックから、逆に危険を招く行動があります。これだけは絶対に避けてください。

  1. 犯人を追いかける
    「顔を見てやろう」「捕まえたい」と思っても、絶対に追わないでください。犯人が凶器を隠し持っている可能性があります。

  2. 現場に戻る
    「財布を忘れた」「戸締まりを確認したい」と現場に戻り、隠れていた犯人と鉢合わせするケースがあります。

  3. 自分で現場検証をする
    引き出しを開けたり、落ちているものを拾ったりすると、指紋が上書きされ、犯人逮捕が遠のきます。

  4. SNSでリアルタイム実況する
    「今ここに警察呼んだ」などと投稿すると、位置情報が特定され、犯人の仲間や野次馬が集まってくる二次被害の恐れがあります。


警察が到着したら伝えるべき5つのポイント

警察官が到着したら、以下の点を落ち着いて伝えてください。メモを渡してもOKです。

  1. 被害の状況(何を盗られたか、どこを怪我したか)
  2. 犯人の特徴(性別、年齢、服装、マスクの有無)
  3. 逃走方向(「あっちの角を右」など指差しでOK)
  4. 凶器の有無(ナイフのような光るものを見た、など)
  5. 現場の保存状況(「ここは私が触ってしまいました」と正直に伝える)

まとめ:あなたの冷静な行動が“被害を最小限にする”

警察が来るまでの時間は、永遠のように長く感じるかもしれません。 しかし、「逃げる」「110番する」「触らない」という基本さえ守れば、あなたの命と財産を守れる確率はグッと高まります。

【警察が来るまでの行動リスト】

  • □まずは安全な場所へ避難(命ファースト)

  • □110番は「事件か事故か」「場所」だけでOK

  • □現場は絶対に触らない(掃除しない)

  • □家族や知人に連絡して孤立を防ぐ

  • □犯人を追いかけたり、SNSに投稿しない

事件を未然に防ぐために

「あの時、防犯カメラがあれば…」「鍵をかけていれば…」と後悔しないために、平穏な今のうちにできる対策を見直してみませんか?

当ブログでは、工事不要で設置できる防犯カメラや、車上荒らし対策グッズなども紹介しています。 「備え」があるだけで、不審者はあなたの家をターゲットから外します。ぜひ、他の記事も参考にしてみてくださいね。

ここに本文を入力